こんにちは、まくろーです!
副収入の5分類のうち「投資」は誰でも挑戦できる副収入です。
投資には損失リスクがありますが、その分得られるリターンが大きいのが特徴です。
このページでは投資のうち、配当金や株主優待が魅力の「個別株投資」について解説します。
リスクを抑えた投資をしたい方は「投資信託」がオススメですので、
記事をご覧ください。個別株投資とは
個別株投資とは?
個別株とは、企業が発行している株式のことを指し、その株式に投資することを個別株投資といいます。
どんな企業の株式に投資できる?
中小企業庁が発表した報告によれば、2021年6月1日時点で国内には330万社を超える企業が存在しています。
この330万社超の企業の株式に投資できるかというと、そうではありません。投資できるのは、証券取引所で取引されている企業の株式に限られます。
証券取引所とは?
証券の売買取引を行う施設で、国内には4つの証券取引所があります。
- 東京証券取引所
- 名古屋証券取引所
- 福岡証券取引所
- 札幌証券取引所
証券取引所で株式を取引できるようにすることを「上場」といいますが、上場企業は4,431社存在します。
証券取引所 | 上場企業数 |
---|---|
東京証券取引所 | 3,971社(2024年12月19日時点) |
名古屋証券取引所 | 291社(2024年12月20日時点) |
福岡証券取引所 | 107社(2024年11月30日時点) |
札幌証券取引所 | 62社(2024年12月22日時点) |
4,000社程度の中から企業を選んで個別株投資します。
上場企業の株式や会社名を「銘柄」と呼ぶこともあるよ
個別株投資のメリット
- 配当金がもらえる
- 株主優待がもらえる
- 預金よりもリターンが大きい
- 短期間で大きく稼げる可能性がある
配当金がもらえる
企業の期末決算や中間決算のタイミングに合わせて、期末配当、中間配当として年1〜2回配当金がもらえます。株を保有していると定期的にもらえるインカムゲインなので、比較的安定した利益を見込めます。
配当金とは?
企業が株式を発行するのは主に事業に必要な資金を集めるためです。株式を発行して投資家に出資してもらいます。
株式発行によって集めた資金は返済する義務はありませんが、得られた利益の一部を出資した投資家に対してお礼として還元する場合があります。還元されるお金のことを「配当金」といいます。
1株あたり◯円という形で還元されるので、保有する株数に比例して連続的に金額が増加します。
株主優待がもらえる
配当金と同じく企業の期末決算や中間決算のタイミングに合わせて、年1〜2回株主優待がもらえます。配当金同様、インカムゲインとして安定した利益を見込めます。
株主優待では食料品や割引券、自社商品などいろんなものがもらえますが、食料品や割引券なら食費などの生活費を節約できたり、自社商品なら普段自分たちでは購入しないような商品を試したりできるので、生活が豊かになります。
株主優待だけで生活している有名人もいるよね
株主優待とは?
配当金はお金による株主還元ですが、株主優待はお金以外による株主還元です。還元されるモノは企業によって異なり、食料品、割引券、金券、自社商品などいろいろあります。
保有する株数によって段階的に優待内容がグレードアップするのが一般的ですが、グレードアップ幅は株数が多くなるにつれて緩やかになる場合が多く、還元率でいえば株主優待がもらえる最小数の株数(100株など)が一番お得であることが多いです。
株主優待制度は日本独自の制度で、アメリカでは配当金による株主還元が重視されるなど、海外では株主優待制度は浸透していません。
預金よりもリターンが大きい
投資した金額に対して1年間でどれくらい配当金がもらえるかを「配当利回り」といいますが、2024年12月19日時点の日経平均の予想配当利回り平均値は2.02%となっています。
一方、同時期における預金金利は0.1%程度なので、個別株投資で得られる配当金は預金で得られる利息の20倍になります。
リスクはあるけど、預金よりもリターンが大きいね
短期間で大きく稼げる可能性がある
キャピタルゲイン(売却益)を狙えば短期間で大きく稼げる可能性もあります。
任天堂では2024年5月7日に家庭用ゲーム機Switchの後継機に関する言及をしました。
前営業日(5月2日)の終値は7,575円でしたが、5月7日の終値は7,759円となりました。翌日の5月8日に一度株価を下げましたが、その後は上昇を続けて、5月16日には8,600円の終値を付けました。
例えば、下記のように任天堂の株を100株売買した場合、
- 5月2日
-
7,575円で購入
- 5月16日
-
8,600円で売却
売値8,600円‐買値7,575円=差額1,025円(1株あたり)
売却益:1,025円×100株=102,500円
たった2週間で10万円以上稼げたことになります。
キャピタルゲインとは?
キャピタルゲイン(Capital Gain)とは金融商品を売却することで得られる利益です。安いときに買って高いときに売れば短期間で大きく利益を得られる可能性があります。
個別株投資の注意点
- まとまった資金が必要
- 損失が発生するリスクがある
- 精神的ストレスになる場合がある
- 銘柄選定が難しい
まとまった資金が必要
個別株を購入する場合、1株で買うこともできなくはないですが、基本的には100株単位で購入することになります。
また、株主優待をもらう場合には100株からの場合が多いので、「株価×100株」分の資金が必要です。
2024年12月19日の終値は6,270円でした。
この株価で100株購入する場合には「62万7,000円」の資金が必要です。
損失が発生するリスクがある
株価は日々変動しており、必ずしも購入した株価よりも高値で売却できるとは限りません。購入株価よりも低い場合には損失が発生します。
先ほどの任天堂の例に戻ります。
5月7日のSwitch後継機の言及後、翌日の5月8日には株価を7,337円(終値)まで下げています。
例えば、下記のように任天堂の株を100株売買した場合、
- 5月7日
-
後継機に対する期待で株価が上がるだろうと見込んで、7,575円で購入
- 5月8日
-
予想に反して株価が下がったため、損失を大きくしないよう7,337円で売却
売値7,337円‐買値7,575円=差額 238円(1株あたり)
売却損:23,800円 238円×100株=
たった1日で23,800円もの損失が出てしまいました。
このように損失リスクがあります。
短期間でキャピタルゲインを狙ったり、あまり分析せずに焦って購入したりすると、損失や含み損になる確率が高まります。
含み損とは?
購入した株価よりも株価が下がっている状態を指します。
実際にはまだ売却していないので、損失は確定していない状態です。
精神的ストレスになる場合がある
含み損はまだ株を売却しているわけではないので損失が確定しているわけではありません。ですが、株価が下がって含み損を抱えた状態は精神的にストレスとなる場合があります。
銘柄選定が難しい
投資の専門家でも株価を正確に予測するのは難しいといわれているので、キャピタルゲイン狙いで株価が上がりそうな銘柄を選定するのは至難の業です。
銘柄の選び方
個別株投資でどの銘柄を選んだら良いか、選び方を解説します。選び方は大きく以下の3つが挙げられます。
- 業績などを分析して選ぶ
- 応援したい企業で選ぶ
- 配当金や株主優待で選ぶ
業績などを分析して選ぶ
業績(売上高、営業利益など)、株価指標(PER、PBRなど)、チャート推移(テクニカル指標)などを分析して選ぶ方法です。
この方法が銘柄選びの基本になりますが、初心者には最初は難しい方法かもしれません。
応援している企業で選ぶ
普段よく利用する商品・サービスの企業、なんとなく好きな企業などが皆さんにもありませんか?その企業が成長したり、業績が良かったりすると嬉しいですよね。このように応援したいかどうかを基準にして選ぶ方法です。
配当金や株主優待で選ぶ
配当利回りや優待内容で選ぶ方法です。
配当利回りが高い銘柄への投資を「高配当株投資」といいます。明確な定義はありませんが、3〜4%以上が目安になります。
また、株主優待を目的にした「優待株投資」も注目されています。魅力的な株主優待がたくさんあるので、楽しく投資ができます。
株主優待で割引券がもらえる企業もありますが、割引券は注意点があります。
割引券の使用にあたって条件が設定されている場合があります。
使用条件:1,000円購入ごとに100円分の割引券が使用可能
小売店の株主優待として、その小売店で使える3,000円分(100円分×30枚)の割引券をもらえたとします。
ですが、使用条件があることによって、3,000円分の割引券を使い切るまでに、30,000円お買い物しなければいけません。また、1,000円に達しないと割引券が使えません。
割引券を使うために余計なものを買ってしまうなど、家計を助けるための割引券のはずが、無駄遣いの原因になってしまう場合があるので注意が必要です。
設定されている使用条件が使用する際の足かせにならないか確認しておきましょう。
まとめ
個別株投資について、メリットや注意点、銘柄の選び方について解説しました。
個別株投資は銘柄選定が重要です。業績などの分析は基本ですが、配当金や株主優待がもらえる銘柄を選べば、インカムゲインで安定した利益を得られます。
インカムゲインを目的とした個別株投資がオススメだよ
最後までありがとうございました!