
こんにちは、まくろーです!



ママろーです
まくろーに続き、副業に取り組み始めたママろー。
先日からママろーは本格的にハンドメイド作品の販売を開始しました。
販売を開始した3日目には早速商品が売れるという幸先の良いスタートを切り、ママろーの今後のハンドメイド活動に期待を寄せているまくろー家です。
そんな中、前からママろーが気になっていた「ハンドメイドマルシェ」。ハンドメイド作家として活動していくなら、将来的にイベント出展もやっていくかもしれない。そんなわけで9/6(土)〜7(日)に開催された「東京ハンドメイドマルシェ2025秋」に一般客、兼リサーチャーとして参加しました。
前回の記事では一般客としての目線で記事をまとめましたが、今回はリサーチャー目線で市場調査した内容をまとめます。
今後ママろーが出店することを想定していろんな角度から観察してきたので、これからハンドメイドマルシェに出店しようと検討している方にも参考になる情報だと思うので、ぜひ最後までご覧ください。
来場者について
2日間の合計来場者数は公式の発表によれば、12,600名来場しました。
会場内は多くの来場者でごった返していて、ベビーカーでの移動が困難なほどの多くのお客さんがいました。


夫婦、子連れ、友達同士、マダムなど子どもから大人まで性別や年齢問わず老若男女色んなお客さんが来場していました。
ただ、男性は付き添いで来ている方が多かったのか、途中で疲れて会場内にあった休憩用の椅子で休んでいる男性も多かった印象です。
なので、購入見込みのある有効客としては、どちらかと言えば女性だと思います。
さらに、年齢層で言うと40〜60代の方が多い印象でした。



ボリュームゾーンは40〜60代の女性かな?
出店内容
出店ブース(企業展示を除く)には、ハンドメイドブース、フードブース、ワークショップがありましたが、メインはハンドメイドブースです。
ハンドメイドブースでは、アクセサリー、インテリアグッズ、レザー製品、文具、グラス、焼き物など販売商品のジャンルは多岐にわたっていました。
参考までに公式パンフレットに記載されていた各店舗の出店ジャンルを確認してみました。その結果がコチラです。
ジャンル | 出店数 | 割合 |
---|---|---|
アクセサリー | 433 | 62.9% |
インテリア・雑貨 | 141 | 20.5% |
ファッション | 55 | 8.0% |
アート・写真 | 17 | 2.5% |
陶芸・食器 | 14 | 2.0% |
ステーショナリー | 13 | 1.9% |
キッズ・ベビー | 7 | 1.0% |
その他 | 7 | 1.0% |
ペット | 1 | 0.1% |
計 | 688 | 100% |
複数ジャンルが記載されている場合は先頭の1つのみピックアップしました。
複数ジャンルの場合は、パンフレットの仕様上、アクセサリーやインテリア・雑貨が先頭に記載されることが多いので、そのお店の主力ジャンルと異なる場合がありますが、それでもアクセサリーの出店は多い印象がありました。



アクセサリージャンルは競合が多いってことだね
ブースの作家さんと会話した時に教えてもらった情報として、時期的に敬老の日やハロウィンが近いこともあり、敬老の日のプレゼントやハロウィン関連グッズを探しに来ているお客さんも多いとのことでした。



季節やイベントも考慮した出品にすると良いんだね
ちなみに、フードブースは22店、ワークショップは32店出店されていました。
出店する時のお役立ちQ&A
支払方法は?
各お店で採用している支払方法を見てみると、現金のみのブースもありましたが、キャッシュレス決済に対応しているお店がほとんどでした。



やっぱり今の時代はキャッシュレスなんだね
キャッシュレスに対応するには決済サービスを利用する必要がありますが、採用されていた決済サービスのランキングはコチラです。
- Square(スクエア)
- AirPAY(エアペイ)
- STORES(ストアーズ)
あくまでまくろーの主観ですが、ざっと各店舗を見た時に最も利用されていたのは「Square(スクエア)」でした。
次に多かったのはAirPAY(エアペイ)です。



CMで有名だからAirPAYが1位かと思ったら、2位で意外だったな
3位はSTORES(ストアーズ)ですが、Square、AirPAYが圧倒的に多く、STORESはほとんど見かけませんでした。
ブースに立つ人数は?
基本的に1人で立つのが良いと感じました。
中には夫婦、女性2人など複数人で立っているブースもありましたが、ブースの裏に2人以上いると少し威圧感があり、せっかくの良い作品でもお客さんとしては見るのを躊躇しました。



実際に2人よりも1人で立ってるブースの方が盛況だったね
また1人で立つ場合であっても威圧感を軽減する方法があります。
- 目線を遮る
-
装飾壁やラックなどの展示機材を用意し、そこに商品を展示しつつ、目線を遮るような装飾をしているブースは威圧感が少なかったように感じます。
- 作業しながら立つ
-
手が空いた時にブースに立ちながら作品を制作している作家さんもいました。
威圧感が軽減されるのと同時に、こんな感じで制作しているというアピールにもなるし、隙間時間を作品の制作に充てられるので、一石三鳥です。
必要なものは?
オプションを何も付けずにハンドメイドブースを申し込んだ場合には、出店スペース(幅1.8m×奥行0.9m)のみ確保できます(応募多数の場合は抽選)。
オプションとして、テーブル、椅子、ハンガーラック、トルソー(胴体マネキン)、ミラー、ライト、ディスプレイスタンド、仕切りパネル、ピクチャーワイヤー、電源コンセントがあるので、必要な場合には一緒に申し込みます。
これ以外に必要なものがあれば持参する必要があります。
必要なものは人それぞれそれぞれ異なると思いますが、参考までに出店者が持参されていたアイテムを列挙します。
キャッシュレス端末
キャッシュレスに対応する場合には一般的にキャッシュレス端末が必要です。
一部、キャッシュレス端末を使わずにスマホと連携して決済しているお店もありました。
名刺(ショップカード)
会社員が使う名刺(会社名、名前、アドレスなどが記載された名刺)というよりも、SNSやネットショップに誘導する名刺をイメージすると良いです。
Instagram、minneなどのQRコードを掲載したショップカードを配っているお店が多かったです。
テーブルクロス
テーブルクロスを敷いて商品を並べた方が見栄えが良かったです。
またテーブルクロスが敷かれていてもシワが寄っていると印象があまり良くないので、アイロンをかけてシワを伸ばしたり、そもそもシワになりにくいテーブルクロス(ポリエステル生地など)にしたりすると良いです。
手提げ袋
商品が売れた後に商品を入れてお渡しする手提げ袋を用意しているお店が多かったです。
手提げ袋に店舗名を入れたり、商品が見えるような透明な手提げ袋を使ったりすると、手提げ袋を持ったお客さんが歩く広告塔となり宣伝にもなります。
販売管理帳
各お店で売上の管理方法は異なると思いますが、販売管理帳を用意してるお店もありました。
運用方法の一例として、商品名や価格が記載されたラベルシールを予め商品に貼付しておき、売れたらそのラベルシールを商品から剥がして販売管理帳に貼り付けて管理していました。
その他、購入された方の性別や世代を記載しておけば自分の作品がどのターゲットに受け入れられやすいのか、購入された時間帯を記載しておけば今後同じイベントに出店した時に何時頃に売れ行きが良くなるか、などデータ分析することができます。
金庫
現金で売れた時の現金保管場所として金庫を活用しているお店もありました。
持ち運びやすさや使い勝手を考慮するとコチラの金庫がオススメです。


コチラの金庫にはコイントレイもありますが、トレイなのでフタなどがなく、小銭がバラバラになる場合もあります。
そんな時は別途コインケースも用意しておくと便利です。
ただ、1人で出店している場合、お昼休憩やトイレなどで席を外す時に現金をブースに置いておくわけにもいかないので、キャッシュレスメインで運用した方が良いと思いました。
折りたたみ踏み台
幅1.8m×奥行0.9mの出店スペースは一見広いように感じますが、テーブルや商品を並べると一気に狭くなります。
キャリーケースに荷物を詰めて来た出店者も多く、イベント中はバックヤード的な場所に空のキャリーケースを置いてる出店者もいましたが、ほとんどは出店スペースのテーブルの下に置いていました。
すると余計にスペースがなくなります。運営側から厳しく言われているのか、人が立つ場所も含めて出店スペースからはみ出してはいけない様子でした。
オプションで椅子(丸イス、パイプイス)を借りられますが、丸イスだと畳めないし、パイプイスだと幅をとるので、折りたたみ踏み台を持参している作家さんが多かったです。
宣伝チラシ
お客さんに話しかけたいけど、最初にどうやって声掛けして良いか分からないという方もいると思います。
そんな時に宣伝チラシがあるとチラシを渡しつつ、「良かったらチラシもどうぞ」「◯◯を作成してます」と会話のキッカケ作りになります。
また、ブースに立ち寄っていただいたお客さんに配布するだけでなく、会場内にはTake Freeのチラシコーナーもあったので、そこにチラシを置いておくこともできます。
ブースに足を運んでもらうキッカケになったり、ネット販売へ誘導したりと宣伝に繋がります。
※Take Freeコーナーへのチラシ設置の詳細(料金発生の有無等)は未確認なので、検討する場合は事務局に直接ご確認ください。
出店を成功させるための工夫は?
値段が分かりやすいように
ブースを見てパッと値段が分かるのが一番良いですが、商品の裏側を見ても値段が分からないブースもあり、ママろーが苦言を呈していました。



値段が分からないとしっかり商品を見ようという意欲がなくなっちゃったな…
出店者自ら作品を身に着ける
身に付けられる作品(アクセサリー、衣類、財布などの小物など)なら出店者自身も身に付けた方が説得力があります。
レザー財布を紹介してくれたブースでは実際に普段使ってるモノを見せながら使い勝手の良さを説明してくれて分かりやすかったです。
使用イメージが分かる写真を用意する
使用しているイメージをその場で湧かせにくい商品の場合には、イメージ写真を飾っているブースもありました。
例えばベビー用品なら赤ちゃんが実際に使っている写真、インテリアグッズなら家の中に実際に置いた写真など、お客さんにその商品を使った日常風景を想像させるような写真を用意すると良いと思います。
お客さんをブースに留める工夫をする
人間の習性なのか日本人の習性なのか、人が集まっているとさらに人が集まる現象を目の当たりにしました。
行列ができていると並びたくなるあの現象です。
出店者が声掛けしてお客さんを強引に引き止めるのではなく、自然にブースに留まる工夫をすると集客しやすくなります。
例えば、商品を気軽に手にとってもらったり、お客さんの目を惹くパフォーマンスをしたり、アクセサリーなら鏡を置いてお客さんにあてがってもらったり。
お客さんの足が自然に止まって少しの間でもブースに立ち止まってもらえれば行列効果が期待できると思います。
実際、とあるブースをしばらく観察していましたが、そのブースの出店者は購入された時のお金のやり取り以外ではお客さんに一切声掛けすることなく、空気のように存在感を消していました。
ですが、1人お客さんが立ち止まると、またお客さんが立ち止まり、行列に並びたくなる現象が次々に起こり、イベント終了1時間前には商品在庫がだいぶ減っているくらい売れ行き好調でした。



この出店者さんは空気に徹することで威圧感を排除して商品を気軽に手にとってもらいやすい環境を作ってたんだね
商品と装飾が同化しないように
商品のイメージに合わせて商品と同じ色使いでブースの装飾をしているお店も多かったのですが、パッとしない印象を受けました。
そのようなブースはブース単体で見れば綺麗にまとまっていて見栄えは良いのですが、おそらく商品と装飾が同化してしまって商品が目立っていなかったのが原因かと思います。
逆に全体的に白を基調として装飾の主張を抑えて、商品を目立たせたようなブースは目を惹きました。
ブランドイメージや商品との相性もあるので一概には言えませんが、商品とブース装飾は同化しない方が商品が映える印象でした。
キャッチコピーを付ける
店名やブランド名はこだわって命名していると思います。
ですが、お客さんの立場からすれば店名やブランド名よりも、そのお店で何が売っているのかが一番知りたい情報です。
実際にブースを見て回って感じたのは、「このお店は何屋さん?」というお店が多いことでした。
店名やブランド名を掲げていても、その名前を見ただけでは何の店なのか分からないとお店を認識されにくくなると思います。
逆にキャッチコピーを付けている店はそのお店や商品の特長を瞬時に理解できました。
以下に例を挙げておきます。
商品の特長 | 花をモチーフにしたアクセサリー |
店名 | Fleurest (花を意味する「fleur」+最上級を意味する「est」) |
キャッチコピー | フラワーアクセサリーのFleurest |
この例のように店名の「Fleurest」だけでは、たとえ本人がこだわって命名した名前でもお客さん側はどんな商品を扱っているか分からないと思います。
「フラワーアクセサリーの」というキャッチコピーを付けるだけで花に関連したアクセサリーを扱ってるお店だということが一言で分かります。
このように一言で特長を伝えるキャッチコピーも店名と併せて掲げるのが良いと思います。
まとめ
東京ハンドメイドマルシェ2025秋に参加して、リサーチャー目線で市場調査した結果を共有しました。
今後ママろーが出店者側に回ることを意識して参加したことで、単にお客さんとして参加してるだけでは見えなかったであろうことがたくさん見えてきました。
初めての参加だったので、大枠部分が調査対象でしたが、今回の調査結果だけでも初出店の参考になる情報が満載だったと思います。
ママろーは最短で1年後の2026秋開催の出店を目指して取り組む予定ですが、商品の陳列やブースの装飾方法などの細かい部分の調査、あるいは追加で確認したい事項については、次回開催の2026春(4/18(土)、19(日))でチェックしようと思います。



出店に向けて引き続きハンドメイド活動を頑張るよ!
なお、ハンドメイドマルシェは東京以外の都市でも全国各地で年に1~2回の頻度で開催されています。
各都市の開催予定を確認
札幌 | 2026年4月25日(土)・26日(日)@つどーむ |
東京 | 2026年4月18日(土)・19日(日)@東京ドームシティ プリズムホール |
横浜 | 2025年11月1日(土)・2日(日)@パシフィコ横浜 ヨコハマハンドメイドマルシェの前売券の購入はコチラ |
静岡 | 2025年10月18日(土)・19日(日)@ツインメッセ静岡 静岡ハンドメイドマルシェの前売券の購入はコチラ |
浜松 | 2026年1月17日(土)・18日(日)@アクトシティ浜松 |
金沢 | 2025年10月4日(土)・5日(日)@石川県産業展示館 金沢ハンドメイドマルシェの前売券の購入はコチラ |
名古屋 | 2026年1月31日(土)・2月1日(日)@吹上ホール |
京都 | 2025年12月6日(土)・7日(日)@みやこめっせ |
神戸 | 2026年7月18日(土)・19日(日)@神戸国際展示場 |
瀬戸内 | 2026年8月1日(土)・2日(日)@コンベックス岡山 |
小倉 | 2026年9月26日(土)・27日(日)@未発表 |
博多 | 2026年5月16日(土)・17日(日)@福岡国際センター |
最後までありがとうございました!